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『なないろリバーシブル』/麻宮楓 [アスキー・メディアワークス]

今月の電撃文庫新刊5冊目ですwこれで,とりあえず購入した分の約半数を消化。今月はよく読んでいる方だと思いますw

なないろリバーシブル (電撃文庫)

なないろリバーシブル (電撃文庫)

  • 作者: 麻宮 楓
  • イラスト:Show
  • 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
  • 発売日: 2010/11/10
  • メディア: 文庫

黒咲シロウは,高校転入初日に,何もないところで転んだ少女のパンツを見てしまう,と言う衝撃的な形で,百瀬透香と出会う。一部の人間のみ発症する,自分の心にある願望を,呪いという形で発症させる,呪持者(キャリア)の彼女は,洋服が徐々に透けていく「透過(インビジブル)」という呪いに悩まされていた。
学校からの依頼で,呪いを解きに来た,反転師と呼ばれるシロウは,早速彼女の呪いの除去に取りかかるのだが。ことはそんな単純なことにはとどまらず・・・・・・。

 

一言で言うと,薄かったです。元々230ページ弱という,非常に薄いラノベなのですが,下の方はすかすか。内容も薄味。おかげで,とばし読みで1時間ちょっとで読めた,と言うのがよかったところでしょうか。視野角広げたら,1文全部視界に入るところがありましたしね。

基本的には,エロコメだと思います。呪いを解いているシーンは,どう見ても透香の台詞があえぎ声にしか見えませんでしたしw『官能小説を書く女の子はキライですか?』と言い,電撃はエロコメを応援しているのか?と思いました。『れでぃ×ばと!』という偉大な作品があるのにw

ただ,そこがメインというかそこを書きたかったのか?と言うか。展開があまりに素直すぎな上にあっさりしすぎ,と言うのが気になりました。透香の呪いを解くのも,「あの子がキャリアか」→「僕はこんなものだ」→「ちょっと難しいけどやってみよう」→「できた」,という感じで引っかかりが無いんですよね。あまりにうまくいきすぎる,と言うか。

この巻では,さらにもう一人キャリアとして,生徒会長が出てくるのですが,ココもあっという間。透香どうよう,あっさりと呪いを解くことができるので,面白みがないというか。展開に起伏がない,と言うか。

結局,この学校はキャリアだけ受け入れる学校で,全生徒1107人すべてがキャリアである,と言うトンデモ展開になっていくのですが。果たして,ココまで風呂敷を広げる必要があったのか?と言う気がします。個人的には,この巻は透香1人に絞って,1巻丸々彼女の呪いの解除と,克服に費やした方がよかったような気がします。彼女が「百災」という,呪いの形は1人一つ(と言う設定もどうかと思うのですが)という例に当たらない,と言う設定にするのなら,なおさらそうだったような気がします。透過の呪いを解除して,彼女の内面に隠された不満を解消して,ようやく呪いから解放された,と思ったら別の呪いが発症して。どうも「百災」らしい。2人は苦笑いしながら,その呪いの克服に努めようとする,と言う形で終わってもよかったのではないかなぁ,と思いました。

さらに気になる点を言えば,内面描写が少ない事,です。最後の最後,なんで生徒会長が透香と,シロウを狙うライバルみたいになっているのか,全く理解できませんでした。あんなにシロウのこと嫌っているように見えたのに?ツンデレ,ってことかなぁ,とは思うものの,それっぽい描写が見られなかったので気になります。と言うか,好きになる理由自体が分からないんですよね。呪いを解いて貰ったから,とも思えるのですが,それだったら反転師モテモテじゃないか,と思いますし。 好きにさせるなら,それなりの理由が欲しかったなぁ,と思います。

と言う事で,なんだか残念な物語でした。うーん,続きを出すならもう少し展開に工夫が欲しいなぁ,と思います。呪いを解除するには,心の中のトラウマが何か,原因を特定する必要がある,ってのはベタですが,そうすることで随分展開が工夫できたと思うんですけどね。

 

最後に,どうしても気になった点。物語の中で,呪いというのは,簡単に言えば思い込み,と言うのがあって,「梅干しを食べる場面を想像したら,口の中に唾液があふれてくるのも呪い(=思い込み)とありましたが。これがどうしても納得できませんでした。「梅干しを見ると唾液が出る」ってのは条件反射の一種ですが,これも条件反射の一種ではないのか?と。果たして,条件反射は思い込みなのか?なかなかに考えさせられました。


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カルディア

主観ではラノベ=エロコメが多い気がするw
そこは男としては歓迎するとして、
要は他作品とどこで違いを見せるかだと思うけれど、
感想を読む限りでは展開は平凡な感じもしますね~。
「展開に起伏がない」というのはかなりのマイナスポイントだと思う。
起伏がない作品ならたぶんアマチュアでも書ける気がするんですよね。
文章の先に読者を感じて、何かを持って人を楽しませるのがプロじゃないかな~と。
まぁ、読んでないのであくまでもこの感想を読んでの印象になっちゃうけれどw

by カルディア (2010-11-16 01:14) 

mana

エロメガネマダァ-? (・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン


ごめんwウザいねww
でもレビュー楽しみにしてるんで気長にお待ちしてますw
by mana (2010-11-16 13:29) 

takao

カルディアさん,コメントありがとうございます。

確かに,ラノベ=エロコメ,というのが多いですかね?
最近,れでぃ×ばと!やらH+Pやら酷いの読んでいたので,感覚が麻痺しているかも知れませんw

そうなんですよね。
基本フォーマットがある程度決まっているラノベにおいて,重要なのはその作品にどんな付加価値を乗せるか。どこに違いを生み出すかが重要だと思います。
ところが,この作品に関しては,それがなかったかなぁ,と。
確かに,キャリアやら設定は作っているけども,イマイチ深みを感じませんし。

展開も,工夫が欲しかったんですよね。
呪い解除→別の呪い解除,ではなぁ,と。
しかも,2回とも「難しい」「大変だ」と言いつつ,成功させていますし。
何なら,一回失敗させるくらいの覚悟が欲しかったかなぁ,と。

まぁ,正直この作品に関してはおすすめできないなぁ,と思います。
by takao (2010-11-16 20:25) 

takao

manaさん,コメントありがとうございます。

エロメガネ,実は過去のことに目をつぶれば,二人の感じとかもろ好みだなぁ,と思ったのですが,manaさんはどうだったでしょうか?w
いえいえ,ウザク無いですよ。
たぶん,調子の乗っていた私の方がうざかったと思いますしw

ちなみに,これは,日曜日に読み終わっていて,『ヨスガノソラ』を見る前に記事にしていて,日付が変わったから投稿した,と言う記事ですw
ヨスガノソラは,今から記事を書きます。
明日は,ちょっと駅伝に向けてのトレーニングが始まるので,アップは明後日になりそうですので,気長にお待ち下さいw
by takao (2010-11-16 20:33) 

bapio

>洋服が徐々に透けていく「透過(インビジブル)」という呪いに
とりあえずここが読者の目を引きたい設定の一つでしょうか。
エロ要素もあり、この呪いが物語の大きな部分に関わってくるのかな?

『この設定は面白いアイデアだ!』って言うのはいろんな作品であることですが、それを生かすも殺すも結局は内容なんですよね。
takaoさんの感想から見るにあまりうまく生かせてなかったのかな?

例えば『デスノート』なんかでは『ノートに名前を書いた人は死ぬ』って言う設定は特別斬新なものでもなかったですよね。
それを生かしたのは回りを固めた細かなルールや設定、そしてやっぱりストーリー。

あとこの感想からキャラクターもそんなにグっとくるキャラではなかったのかな?
私は小説も漫画もやっぱり第一はキャラだと思ってますね。

by bapio (2010-11-17 15:43) 

shirohune

はじめまして。
小説かぁ~。最近読んだのは、
官能小説を書く女の子はキライですか?の一巻です。
珍龍伝説(笑

ということでこれからもがんばってください!
楽しみにしてます!!
by shirohune (2010-11-17 22:07) 

takao

bapioさん,ごきげんよう。コメントありがとうございます。

そうですね。この透過でエロ方面のサービス,という感じでしょうか。
呪いに関しては,この作品のすべて,と言っても過言ではないかと。
主人公は,呪いを解く反転師という職業でして。
呪いを解くために学校に招かれて,と言う設定ですし。

設定ってのは,もう色々出尽くした感があって,それを如何に生かすか,が重要だと思います。
特に,ラノベは基本設定が定番化していますし,毎月大量に発行されているわけですし。

最近のライトノベルで言えば,『ココロコネクト ヒトランダム』なんかは,精神の入れ替わり,と言うありきたりのネタを使いながら,そこに青春や恋を入れ込んで,高評価を得ていますし。『空色パンデミック』なんかは,空想というテーマで,それが世界にまで影響を及ぼす,としたことでプラスの要素を加えたわけですし。
ここらへんに,作者の実力が問われるのか,と思っています。

キャラクターですが,薄かったんですよ。
キャラの掘り下げが為されていなかったというか。
だからこそ,この巻ではヒロインを一人に絞って描いた方がよかったのでは,と思ってしまいました。
やはり,キャラが魅力的な作品は面白いですからね(’-’*) フフ

何か,うまく答えられていないような。申し訳ない。
それではbapioさん,ごきげんよう。
by takao (2010-11-18 00:46) 

takao

shirohuneさん,コメントありがとうございます。

こちらこそ初めまして。ようこそ,ですw
『官能小説を書く女の子はキライですか?』の1巻ですか。
あれは,色々不満,と言うかツッコミを入れた記憶がありますw
ただ,2巻は個人的には割とよかったなぁ,と思いました。

ありがとうございます!
ラノベばっかり読んでいるようなブログですが,お楽しみいただけたら幸いです。
by takao (2010-11-18 00:48) 

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