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『彼女を言い負かすのはたぶん無理』/うれま庄司 [PHP]

初のスマッシュ文庫です。あれ,第1回配本作品,2冊とも買った記憶があるのにw

彼女を言い負かすのはたぶん無理 (スマッシュ文庫)

彼女を言い負かすのはたぶん無理 (スマッシュ文庫)

  • 作者: うれま 庄司
  • イラスト:しらび
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2010/11/11
  • メディア: 文庫

交通事故で足を負傷。完治したものの,走ると不快感を感じてしまう桜井祐也は,打ち込めるような部活動を見つけることができず,平凡で退屈な毎日を感じつつ,学校生活を送っていた。しかし,高校の部活動仮入部最終日。彼はディベート部副部長九重崎アイラと運命的な出会いを果たす。放送室を占拠して行われた公開ディベート。これによってディベートに何かを感じた祐也はディベート部に参加する。

 

ディベートをメインに取り入れたラノベは初めてで,新鮮に感じました。読んでみると,ディベートの熱い討論は,非常にラノベと親和性が高い感じがしました。無理のない感じで熱血できるんですよね。ディベートのテーマもまじめなものから,多少変なものまで取り入れることができますし(今回は,「未来の世界のネコ型ロボットは少年にとって有害である。是か非か」というテーマがありました)。これはなかなか素晴らしい着眼だったと思います。

とはいえ,メインはディベートではなく,ラブコメなんですが。その為,紙面の多くをラブコメ部分に裂かれて,ディベートの内容まで書かれたのは2本だけ,となりました。その点には若干の物足りなさも感じました。 ただ,ラブコメ部分も結構満足。アイラが祐也に惹かれるようになる部分には,若干の疑問符を感じますが,展開としては自然だったかな?と。この辺,ディベート部での話としたことで,かなり現実的な話になったのだと思います。この辺,かなりいいなぁ,と感じました。

最後は,アイラを引き留めるためにディベート対決となるのですが。このディベートが少し気になった感じがしました。結構,ツッコミどころがある感じがしました。ディベートを行っているのが高校生なので,その点仕方ないのかなぁ,とも思いますが。個人的に一番突っ込みたかったのが

「ちょっと醤油を買いに行くのが面倒なら,ネット通販を使えばいいじゃない?」(P.241)

という台詞。「田舎をなめるんじゃねぇよ!」と思ったのですが,まぁ高校生ですからね。ただ,色々ツッコミどころを抱えているために,お互いの立論,反論だけで勝敗を判断することに不満を感じてしまいました。この辺は,ディベートはこういうものだ,と割り切るしかないのでしょうが。ただ,これは普通のテーマでディベートしたので感じたのかな,と言う面があり,どうせなら,もっと変なテーマでやったら,もう少し不満も少なくなったような気もします。

とはいえ,非常に読みやすかったですし,スイスイ読むことができました。多少のツッコミどころはあるものの,ディベート自体も楽しかったですし,面白かったです。最後の挿絵もなかなか考えられていましたし。最近は,挿絵も効果的な使い方を考えてくるなぁ,と感じました。

未来の世界のネコ型ロボットにツッコミが入らなかったら続編も出る,と言う事です。まぁ,『生徒会の一存』とか考えると大丈夫だと思うので,無事続編も出るでしょう。今後の展開としては,県大会とか全国大会とか,あるいは学校の横暴に対抗するためのディベート,と色々できますので,意外と長く続けられるのではないかな,と言う気がします。PHPがどこまでやる気があるかわかりませんが(レーベルができて8ヶ月で出たのが5冊,と言う時点でどうかと思いますが),できたら長く続いて欲しいなぁ,と感じました。おススメです。


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HINAKA

HINAKAです。

takao様

うーんと、こちらへの書き込みは、お久しぶりです。
こちらで、「オススメです」と書かれると、かなりその気になります。
ただ最近、こちらの読書メーターは下がりっぱなしなので、かなり残念です。

それでは、また。


by HINAKA (2010-12-20 23:27) 

takao

HINAKAさん,コメントありがとうございます。

お久しぶりですね。私も,そちらの方になかなかコメントできずにおりますが。
おススメです,と書いたは良いですが,その後,「本当におすすめして良いのか?」と悩んだのは内緒です。
読書メーター,私の方は,まぁまぁ,という感じで稼働しております。
本当はもっと伸ばしていきたいのですが,なかなか難しいです。
by takao (2010-12-21 18:32) 

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