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『デート・ア・ライブ 十香デッドエンド』/橘公司 [富士見]

『蒼穹のカルマ』の作者の新シリーズ。期待半分不安半分,ってところでしたが。思った以上のできで非常に面白かったです。

デート・ア・ライブ  十香デッドエンド (富士見ファンタジア文庫)

デート・ア・ライブ 十香デッドエンド (富士見ファンタジア文庫)

  • 作者: 橘 公司
  • 出版社/メーカー: 富士見書房
  • 発売日: 2011/03/19
  • メディア: 文庫

はじめて表紙見た時,某作品の正義の味方部のなぎなたの人に似ているなぁ,と思ったのは内緒wググってみたら似てなかったですw最後に読んだの,4年前ですからねw

4月10日。始業式。五河士道(いつか・しどう)が妹と食事を取る約束をしたファミレスに向かおうとした時。衝撃波と共に町並みが吹き飛ぶ。GPSで,妹がまだファミレスにいることを確認した士道は,ファミレスに向かう。そこで,彼は運命的な出会いを果たす。不思議な素材のドレスをまとった闇色の髪を持つ。美しい少女と。精霊。世界に突然現れ,破壊をもたらす少女と。しかし,彼女の中に悲しさを見た士道は,彼女を殺すことに反対する。そんな彼に示されたのが,対話の道。そのための条件は,「士道が精霊に恋をさせること」
戸惑う士道。果たして彼は,精霊を恋をさせることができるのか?

 

なんでだろう?あらすじ書いていたら,シリアスな話っぽい。中身を思い出すと,ラブコメだったのですがw

『蒼穹のカルマ』と言えば,駆真さんの果てしない変態っぷりと,あり得ないプロローグが示されたのに,気づいたらそのあり得ない展開になっていた,と言う物語の展開が魅力なのですが。この『デート・ア・ライブ』ではそこはあえて?封印。設定こそぶっ飛んでいるものの,主人公は割とまともな一般人(ともいえない設定はありますが)。プロローグも普通。そして,ジャンルはラブコメと,割と一般的なラノベのフォーマットで攻めてきたなぁ,と言う印象でした。

ところが,そこは橘公司さん。一筋縄ではいかなかったです。精霊の被害を止めるために,精霊に恋をさせる。そのためには,精霊とお近づきにならなくてはいけない,のですが。もちろん,精霊の被害を止めるために,精霊の命を狙う組織がいます。その軍隊と精霊・十香が戦う中,主人公は十香とお近づきになるために話をしたりするのが,何ともシュールだなぁ,と。しかも,士道の後ろには彼をバックアップするための組織がありますが。イマイチ頼りにならない面々が,ギャルゲーよろしく,コンピュータがはじき出した選択肢を選んでいく,というのがまたシュールでした。とても世界の命運をかけているように見えないです。こんな危険な状況の中,デートに誘った主人公がかつていたのか,と思いましたw

そして,この作品の一番の魅力。それは,十香の可愛さでしょう!もう,これしかない,ってくらい。人間界のことをよく知らない十香。その彼女が,士道と行動を共にして,人間世界のことを知っていく。その反応が,もうほほえましくて可愛らしくて。確かに,あの黄色い粉は恐ろしい魔力があると思いますよwそんな彼女なので,恋についての知識も欠如。はじめてのことづくしなのですが。自分の命を狙う人間に対して,よい感情を抱いていなかった彼女が,士道に対して心を開いていくところがもう初々しくて。思わず身もだえしてしまいましたw

周りのキャラもなかなか個性的で。駆真さんの変態分は,主人公ではなく周りのキャラに行ったんですね。人間不信になりそうなほどの2重人格の妹を始め,士道をバップアップするラタトスクのメンバーは笑えました。

そして,主人公の同級生であり,精霊に両親を殺されたため,精霊を殲滅するための組織に入り,力を手に入れた鳶一折紙(とびいち・おりがみ)。作者,鳶一って名字が好きなんでしょうかw主人公に気があるようですが。この巻では,口数が少なく,精霊に対して強い敵対心を持っていること以外,どうにもつかみにくいキャラクターかなぁ,という印象。なかなか可愛くて面白いキャラになりそうな気もします。最後は,その前兆も見せてくれましたが。この辺は2巻以降のお楽しみですね。

そう,この作品。無事シリーズ化するようです。読み進めながら,シリーズ化して欲しいなぁ,と思っていただけに,これは結構嬉しいです。これから,まだまだ新たな精霊が現れ,主人公はそれをデレさせる,と言う展開になりそうですね。2巻の予告で,新しい精霊のシルエットも公開されていましたし。ただ,十香が可愛すぎたので,そっちを深めて行ってくれても我つぃは満足です。鳶一との三角関係でも面白そうですし。

ギャグ満載なのですが,シリアスなところも楽しめます(後半の見開き挿絵が素晴らしかったです)。この辺のバランスが素晴らしかったです。これまた楽しみなシリーズが生まれました。


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ロック

シリーズ化せずに、中途半端で終わってしまうような
作品もあるのでしょうかね
by ロック (2011-03-27 00:47) 

takao

ロックさん,コメントありがとうございます。

中途半端で終わってしまう作品,マンガと同様にありますよ。
角川とか富士見とか1巻の売り上げが悪ければ切ることもあるみたいですし。
今思い出せるのが,『MA棋してる!』しかないですが。
これ,1の表記があったのに,2がでていないんですよw
作者は別シリーズ出していて,なかなか評判良いみたいですが。

あと,作者が書かなくなる(あるいは書けなくなる)ってのもあるみたいです。
書かなくなるのは,電撃の秋山瑞人さんとか,高畑京一郎さんとかが印象に残っています。
秋山瑞人さんは,書き上げたのが『イリヤの空、UFOの夏』だけですからねw
人気があるので,被害者が多数,と言うw

あ,今思い出しました。
鈴木大輔さんの『1×10』は打ち切り感が酷かったですw
あれは中途半端。

最近はそんなのも少ない気がしますが(踏んでないだけ?),そんな感じです。
by takao (2011-03-27 09:10) 

ask

来ましたよ~。

感想見ている限りだと、割とシリアスっぽいですかね…?
以前このラノのピックアップインタビューにて自身を「設定マニア」と称したことがある橘さんですからね、カルマの設定部分を煮詰めようと思ったら自然とこうなったのかもしれませんね。
まぁ……、あのぶっ飛び方が欲しくないのかって言われたら悩んじゃいますがw

いつになるか分かりかねますが、読み終えたらツイッターで真っ先に報告します!
by ask (2011-03-28 07:26) 

takao

askさん,コメントありがとうございます。

シリアス,ともいえないような感じがします。
主人公と十香の周りは間違いなくコメディなんですけども。
主人公と十香,そして鳶一の関係は割とまじめですし。
ただ,十香と鳶一のラストバトルがあまりにシリアスだったので,そちらに意識が引っ張られたのかも知れません。
まぁ,ぶっ飛んではいないので,カルマを期待してみたら,ってのは間違いないと思いますよ。

この作品のスタートは,後書きによると「秘密組織のメンバーがみんなで大マジメにギャルゲーやってたらなんかシュールじゃね?」らしいのです。
そこから整えていったらしいですが。
色々設定は考えてありそうですよ。

いつでも良いので,ゆっくり楽しまれてください。
by takao (2011-03-29 18:58) 

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