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アニメ『リトルバスターズ!』12話から、本を読むことについて [チラ裏日記]

先日、アニメ『リトルバスターズ!』を視聴している際、非常に共感できる言葉がありました。今回はそのことで思ったことについての雑文です。

以下追記です。

アニメ『リトルバスターズ!』12話ですが、今回から青髪の西園美魚さんの回となりました。公式ウェブページの紹介によると、

「休み時間にはひとりで本を読んでいる、おとなしい印象の女の子」

だそうです。

自分たちのグループとなかなか深く交わろうとしない西園さん。主人公である直枝理樹は、何とかしてグループに打ち解けようとしてアプローチ。「賑やかなのもいいと思っている自分に戸惑っている」という彼女に対して「素直に楽しいと思っちゃえばいいんじゃないかな」と主人公の直枝理樹。

「そうかもしれません。でも、もう遅いんです。たぶん」と告げる西園さん。

「遅くなんかないさ。今からだって十分」と直江理樹。

 

ここからが本番。

そんな彼に対して、西園さんはこう告げます。

「直枝さん。私が何故こんな日本を読むか、分かりますか。私が好きなある作家が、こう言いました。『小説が書かれ、そして読まれるのは、人生がただ一度である事への抗議からである』。本を読んでいる間は、その主人公になれる。みんなと賑やかに過ごして、痛みや悲しみがない人生を送ることができる」

さて、この『小説が書かれ読まれるのは、人生がただ一度である事への抗議からだと思います」という言葉です。私もこの言葉に大変感銘を受けた者であり、この言葉を聞いた瞬間、意識はアニメに向けられました(普段、リトバスは流し見しているのでw)。

さて、この言葉を述べた作家が誰であるか、と言うと、北村薫さんです。私が所有している文庫版『空飛ぶ馬』の解説を読むと、「単行本の著者の言葉で書いている」とあります。ちなみに、文庫版『秋の花』解説でもこの言葉が引用されていますし、別の作家さんがこの言葉について言及していたような記事を見たことがありますので(誰が、どこでと言うのは全く覚えていません)、この言葉が如何に他の人の心に響いたか、ということが分かります。ちなみに、この『空飛ぶ馬』は彼のデビュー作なんですよねw

空飛ぶ馬 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)

空飛ぶ馬 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)

  • 作者: 北村 薫
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 1994/03
  • メディア: 文庫

 

さて、私は物語が好きです。最近は全然本を読めていませんが、ラノベ、大衆小説、マンガはもちろん好きですし、ストーリーのあるゲームも好きです。これはどうしてか、と言われると、やはりここではない、今ではない、全く違う世界を疑似体験したいからだ、と思っています。

こんなことを言うと、「中二病乙」と笑われるかもしれませんが。本を読んでいると、「もしかしたら、本の中の世界は存在するのではないか」と思うときがあります。生き生きと活躍する登場人物たち。そこで生活を営む人たち。確かにそれは私の空想ではありますが、もしかしてそれは空想ではないかもしれない、と思うのです。逆に、実は自分が生きているこの人生というのは誰かが書かれた本の中の物語であり、それに気づいていないだけではないのか、と思うのです。

勇者特急マイトガインの最終回でラスボス・ブラックノワールが「そうか、私もゲームの中の駒にしか過ぎなかったのか。巨悪という名のコマに」(うろ覚え)と自らがゲームのコマだったことを悟りながら消えていく事がありましたが、まさにその状態ですね。

もっとも、自分の人生なんて商品になり得るほど面白いものではないと思いますし、自分の妄想に苦笑いしてしまうこともありますが。ただ、逃避なのかもしれませんが、別の人生を体験できるから本を読み続ける、というのは死ぬまで変わらないのではないか、と思います。

 

「私、思うんです。今まで出版されたすべての本を読むことができれば良いのに、と」
「図書館に並んでいる本を全部読むには、私の人生は短すぎるんです。それは、とても悲しいことだと思いませんか?」

次の場面では、西園さんはこのように告げるのですが。これが自分が考えていることまさしくで、びっくりしました。と言うか、去年、同じ職場の人にこのことを言ったのですがw

「日本著者販促センター」(http://www.1book.co.jp/001274.html)によると、2010年の新刊点数は、74,714冊だそうです。出版不況と言われますがかなりの点数ですね。ラノベや携帯小説と言った分野は年々伸び傾向にあったように思いますが、それだけでは説明できない多さかと思います。おそらく、それぞれの読者の要求に応えられるような本を出していった結果かと思う次第ですが。

さて、現実問題これだけの本を読めるか、というと当然無理です。ちょっとググって見たところ、夢枕獏さんが、一年で1000冊読んだ、とかありました。また、作家である桜庭一樹さんは、一日一冊以上本を読むようにしている、ということを読んだ記憶があります。しかし、それでもこの出版点数を消化できるわけがありません。

私自身は、今の仕事と自分の本を読む早さを考えて、三日で一冊、年間100冊程度が限界かな、何て思っています。ただ、これはあくまでマンガの冊数を入れていませんし、ラノベを基準に考えているので、大衆小説を読む、となるとさらに減ってしまうと思います。

「1年で頑張って100冊読むとして、自分の人生が70歳までとすると、あと4000冊しか読めない」なんて去年言いましたが。こう考えると、自分の人生で読める本の量に愕然としてしまいます。人生がいつ終わるとも分からない訳ですし、自分という意識が死ぬまでしっかり保てるかも分からない訳です。そう考えると、寂しくなるばかりです。さらに、今年はかなり冊数が減少しているので、人生で読める冊数は減っていますね(^^ゞ 

ただただひたすら自分の中に物語をインプットしていくことに対して、むなしさを感じることがないわけでもありませんが。ただ、これからも読書に親しみ、たくさんの物語を味わいたい、と思わせてくれるようなお話しでした。

最近は、多忙で本を読むことができず、ブログを更新する時間も読書に当てたいと思うことが多く、ブログの更新が滞りがちです。ブログを更新していないからと言って、本を読んでいるかと言うと、残念ながらそうなってはいないのですが。しかし時間確保という面からブログ更新は暫く滞りがちになってしまうと思います。読んだものを片っ端から記事にしていた時期を経て、最近は読んでいるシリーズの紹介だけになっていた事も自分の中で反省材料です。

本当におすすめしたい本に出会ったとき。そんなときブログを更新できればいいかと思っています。

とりあえずは、今年たくさん買ったけど殆ど消化できていないハードカバーを、お正月で味わいたいところです。

2012年もいよいよおしまいです。このような弱小ブログをご覧頂き、大変ありがとうございました。皆様の2012年はいかがでしたでしょうか。素敵な2012年を送ることができた人も、いまいちな2012年を送った人も。2013年が素晴らしい年になることをお祈り申し上げます。

年賀状2013(ブログ)_001.jpg


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コメント 6

つるぎうお

今年もtakaoさんのブログで良い本に出会うことが出来ました。
また来年もよろしくお願いいたしますー。
よいお年をー。

by つるぎうお (2012-12-31 00:15) 

plant

はじめまして。
『リトルバスターズ』をみていて私も「おっ」と思いました。
直接の出典は『空飛ぶ馬』だったんですね。
・・・その他いろいろ同感です。
最近は、一周回ってアニメだけを大量にチェックしています。試しに読んでみた「ラノベ」は、文体に全くなじめず諦めましたが・・・。
by plant (2012-12-31 09:43) 

takao

つるぎうおさん、コメントありがとうございます。

今年はさほど紹介記事が書けていませんので、申し訳ないやら恐縮するやらの限りなのですが。
記事にあるとおり、来年は(今年からすでに?)ブログ活動を縮小しようと考えております。
その中で素晴らしい作品に出会えたらという感じです
だから、下手したら一ヶ月に一冊も紹介できないかもしれません(一ヶ月に一冊読めているか怪しいですし(^^ゞ)
それでも、素敵な本に巡り会えたら、と思う次第です。

来年もよろしくお願いします。
by takao (2012-12-31 10:16) 

takao

plantさん、コメントありがとうございます。

本が好きな人なら、『リトルバスターズ!』のあの言葉は「おっ」となるのではないかと思います。
本が好きじゃないと、「何言ってるんだ」と思われるというか(’-’*)
私の知る限り、直接の出典は『空飛ぶ馬』のようです。
ただ、単行本を所持していませんし、ちゃんと私が直接観たわけではないのが恐縮なのですが。

アニメは、量が増えた分質が高いものも出ているようにい感じます。
作家性を強く打ち出せる脚本家、監督が増えたのも一つの要因でしょうか?
ラノベは、文体の問題が大きいので難しいですよね(^^ゞ
自分の好きな本を楽しめれば良いと思います。
読書も、趣味で楽しむエンターテイメントの一つにしか過ぎませんので。
by takao (2012-12-31 10:21) 

ふもっ!?

昨年はお世話になりました。今年もよろしくお願いします。
面白い本が見つかると幸せ。
人生とは本を探す旅をしているということなのです。
今年もいい本が見つかりますように・・

なんちて

by ふもっ!? (2013-01-01 12:41) 

takao

ふもっ!?さん、コメントありがとうございます。

こちらの方こそ、大変お世話になりました。
果てしなく長く続く宇宙の歴史において、私が生きていられる瞬間なんてほんの一瞬のことにしか過ぎません。
その瞬きのうちに、心震えるような、暖まるような、掻きむしられるような、そんな一冊に多く出会いたいですね。
今年は、そんな本がたくさん見つかるようにしたいです。

とか言ってみたりします(’-’*) フフ
by takao (2013-01-02 14:25) 

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