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『犬と魔法のファンタジー』/田中ロミオ [小学館]

〈あらすじ〉

「剣と魔法の大冒険」は遠く昔になりにけり
かつて、偉大な始祖文明が大地に栄えていた。
だが滅びた。
かつて、剣と冒険と神秘の時代があった。
だが廃れた。
現在、『新大陸』はとても平和である。

未踏の地を夢見て、若者たちが冒険の旅に出たのも、今は昔。冒険なんて、時代遅れもいいところ。今の若者の夢は、無事に就職すること。
主人公・チタンは一生安泰の宮廷務めを目指し就職活動中。しかし、なかなか採用されず苦戦続きでやさぐれていた。
そんなチタンの前に現れ、冒険という悪の道に誘う中年男・ケントマ。しかし、今時、冒険者など流行らない。食べていけない。
冒険者の才能がある、としつこく誘うケントマから逃げ回るチタンだったが……。

さえない大男、あまり美しくないエルフ、そして一匹の白い犬が織りなす「ファンタジー世界」の青春とは? 

文庫版 


犬と魔法のファンタジー (ガガガ文庫)

犬と魔法のファンタジー (ガガガ文庫)



 
Kindle版 
 
ガガガ文庫 犬と魔法のファンタジー(イラスト完全版)

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  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2015/07/22
  • メディア: Kindle版

 

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『芸人ディスティネーション』/天津 向 [小学館]

 作品紹介 

1巻

お笑い芸人のリアルがここに!?

僕、鳴雲俊史は芸歴十年の元漫才師。俗に言う、お笑い芸人だ。ずっとコンビ漫才をやっていたのだが、解散して今はピンで活動している。最近いろいろ言われるんだよ……「あの人、十年もやってるのに売れてないんだぜ?」とかね。そんなの言われなくてもわかっているのに、周囲は事実を残酷なまでに突きつけてくるのだ。『この世界は僕を十年求めなかったんだ』とう事実を――。 お笑いコンビ・天津の向が綴る、芸歴十年の売れないお笑い芸人と芸人養成所一年生の美少女が巻き起こす、リアルなお笑い物語が開演! 

 

文庫版


芸人ディスティネーション (ガガガ文庫)

芸人ディスティネーション (ガガガ文庫)


 

2巻

芸人の世界に必要なものって何だと思う?

僕、鳴雲俊史は芸歴十年のお笑い芸人。二年前にコンビが解散し今はピン芸人として活躍している・・・・・・すみません嘘です。芸人としての仕事だけでギリギリ生活できているレベルです。そんな僕に今や売れっ子芸人の仲間入りを果たした元相方が出演するゴールデン番組からオファーが舞い込んできた。あんまりあいつに会いたくないけど、僕だって成長してるんだって証明してやる!! 売れている芸人と売れていない芸人の違いはなんなのか。テレビなどでも活躍中のお笑いコンビ『天津』の向が綴るリアル芸人物語の第二巻。 

文庫版 


芸人ディスティネーション 2 (ガガガ文庫)

芸人ディスティネーション 2 (ガガガ文庫)

  • 作者: 天津 向
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2015/03/18
  • メディア: 文庫

 

 

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『妹さえいればいい。1』/平坂読 [小学館]

 作品紹介 

“はがない”の平坂読、最新作が登場!!

「アマゾンレビューは貴様の日記帳ではない!」
荒ぶる小説家・羽島伊月は、未だ見ぬ究極の妹を創造すべく日夜奮闘する現代のピグマリオンである。彼の周りには、作家やイラストレーターや編集者や税理士など個性的な人々が集まっている。愛も才能もヘビー級、残念系美少女のハイエンド・可児那由多。恋に悩み友情に悩み夢に悩む青春三冠王・白川京。闘志を秘めたイケメン王子、不破春斗。人生ナメてる系天才イラストレーター・ぷりけつ。頼れるけど頼りたくない鬼畜税金セーバー・大野アシュリー。闇を抱えた編集者・土岐健次郎――。
それぞれ迷いや悩みを抱えながらも、ゲームをやったり旅行に行ったりTRPGをやったり、たまには仕事をしたりと、賑やかで楽しい日常を繰り広げる伊月たち。そんな彼らを温かく見守る完璧超人の弟・千尋には、ある重大な秘密があって――。

各界から絶賛の声多数(本当)! 『僕は友達が少ない』の平坂読が放つ、日常ラブコメの到達点にしてライトノベル界の現実を赤裸々に晒す衝撃作。言葉の鋭刃が今、世界と担当編集の胃に穴を穿つ――!!!!

 

文庫版


妹さえいればいい。 (ガガガ文庫)

妹さえいればいい。 (ガガガ文庫)

  • 作者: 平坂 読
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2015/03/18
  • メディア: 文庫

 

Kindle版 


ガガガ文庫 妹さえいればいい。(イラスト完全版)

ガガガ文庫 妹さえいればいい。(イラスト完全版)

  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2015/03/23
  • メディア: Kindle版

 

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『さびしがりやのロリフェラトゥ』/さがら総 [小学館]

 〈作品紹介〉 

「変猫」のさがら総が贈る、新青春エンタ! 

ぼくらの学校には、血を吸いつくす吸血姫がいる――。クラスメイトたちのあいだでまことしやかに囁かれる噂は、真実だった。理想と現実のバランスに苦悩する高校生作家、常盤桃香は深夜の旧校舎で怪異と出会い、風変わりな姫とおかしな会話を紡ぐことになる。「汝、無礼である。如何なる理由でここを訪れるか?」「おでんを作ったので」「……おでん?」「こんにゃくもあります!」「……こんにゃく?」けれど、ふたりの奇妙な友情は、死体の出現をもって終わりを告げた。常識人的いじめっ子、自爆系宇宙ロボット、そして“正義の味方の敵”のぼく。優雅なる吸血姫を取り巻く人間関係は多角的に入り組んで、表と裏が混じりあい、複雑怪奇な青春群像劇を織り成していく。「だれもが静かに平和に暮らすだけの話を書きたかった」「いいかな? だれもそんな話は読みたくないんだ」――これはぼくたちの悩みを笑い飛ばす物語だ。そして、ハッピーエンドになるべき物語だった。『変態王子と笑わない猫。』のさがら総が挑む、新機軸の黄昏ロリポップ! 誰にも先が読めない青春ミステリアスコメディ、開幕!

 

文庫版


さびしがりやのロリフェラトゥ (ガガガ文庫)

さびしがりやのロリフェラトゥ (ガガガ文庫)


 

Kindle版 


ガガガ文庫 さびしがりやのロリフェラトゥ(イラスト完全版)

ガガガ文庫 さびしがりやのロリフェラトゥ(イラスト完全版)

  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2015/04/22
  • メディア: Kindle版

 

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『王子降臨』/手代木正太郎 [小学館]

(あらすじ)

戦国の荒野に「王子」降臨!!

ときは戦国。空は哭き、地は痩せ、人心は乱れていた。この世は、まさに地獄であった。だから、民らは、まだ知らぬ。流星と共に舞いおりし、美しき「王子」の存在を。母星の姫を捜すため、この星にきた王子のことを! 光の国からやってきた、麗しき王子の輝きを!! そして、王子と少年・鳶丸の出会いが戦乱の世を変えて行く……。究極の美は、人々の心の光となって、この世を愛で埋め尽くす。美しすぎる時代劇、ここに降臨!!
第7回小学館ライトノベル大賞・優秀賞受賞作!!  (ガガガ文庫 ウェブページより)

王子降臨 (ガガガ文庫)

王子降臨 (ガガガ文庫)

 

ガガガ文庫 王子降臨(イラスト完全版)

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  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2013/07/23
  • メディア: Kindle版

 

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『魔女は世界に嫌われる』/小木君人 [小学館]

(あらすじ)

少年と魔女の娘の世界を敵に回した孤独な旅

鍛冶職人の父親と幼い妹との3人で暮らす少年ネロの平穏な日々は、国王軍の襲撃により唐突に終わりを告げる。妹を連れて森へと逃げ込んだネロは、とある古 城へたどり着く。そこで彼は、病の床に伏した魔女と、その娘・アーシェと出会った……。世界に忌み嫌われる魔女と、ネロとの間で交わされた約束。それは死 んだ妹を生き返らせてもらうことを交換条件に、魔女の娘を安全な地へと護送することだった。魔女に恨みを持つ人々や魔獣、さらには魔女を捕まえようとする 軍隊までも敵に回し、少年は魔女の娘と、寄る辺なき危険な旅に出る。(ガガガ文庫ウェブページより)

紙の方

魔女は世界に嫌われる (ガガガ文庫)

魔女は世界に嫌われる (ガガガ文庫)

 

Kindle版 

ガガガ文庫 魔女は世界に嫌われる(イラスト完全版)

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  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2013/06/23
  • メディア: Kindle版

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『AURA 〜魔竜院光牙最後の戦い〜』/田中ロミオ [小学館]

(あらすじ)

愛だよ、メンズ
その日。教科書を忘れた俺は、夜半に忍び込んだ学校で彼女と出会った。教室に向かう階段の踊り場。冷たい月の光のスポットライトを浴び、闇を見据えている 少女。美しい――。そこには、人を惹き付けるオーラを放つ青の魔女がいた。……いや待て、冗談じゃない。妄想はやめた。俺は高校デビューに成功したんだ!  そのはずだったのに、この妄想女はッ! 「情報体の干渉は、プロテクトを持たない現象界人には防ぐことはできない」「何いってんだかわかんねーよ」実は だいたい理解できていた。田中ロミオ、学園ラブコメに挑む――!?(ガガガ文庫ウェブページより)
 
AURA ~魔竜院光牙最後の闘い~ (ガガガ文庫)

AURA ~魔竜院光牙最後の闘い~ (ガガガ文庫)

 
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『森の魔獣に花束を』/小木君人 [小学館]

(あらすじ)

ひとりぼっちの魔獣の少女に恋をした。

剣と魔法が大きな力として存在する世界。クレヲは絵を描くことだけを生きがいに孤独な日々を過ごしていた。だが、名家に生まれた彼は、跡継ぎになるための 試練の旅に出なければならなくなる。禁断の森へ踏み込み、そこで半人半植物の魔獣の少女と出逢う。あっけなく捕まったクレヲは、なんとか気を惹いて助けて もらうが、代わりにペット同然に拘束されてしまった。こうして始まった奇妙な共同生活だったが、クレヲはいつしか安らぎを覚えていく。しかし平穏な日々は 長く続かなかった……。人と魔獣の恋を描いた心温まる異色ファンタジー。(ガガガ文庫ウェブページより)

 

(感想)

小木君人さんの新作登場。何でも1年ぶりとのこと。長かったなぁ、と感じますが、それに見合った、非常に素晴らしい物語でした。

今作は、デビュー作である『その日彼は死なずにすむか?』にかなり近づいたように思います。病弱の少年と、魔獣の少女のほのかな恋の物語。始めは魔獣の少女を恐れ食べられたくないと思っていた少年。始めは少年を食べようとしたいた少女。その二人が、次第に打ち解けていき、お互いを大切に思うようになっていく過程が、心温まるようですがすがしかったです。

読んでいて感じた印象は、大人のための童話、或いはおとぎ話。紅玉いづきさんの『ミミズクと夜の王』のような雰囲気のある物語だと思いました。

お互いを大切に思うからこそ、すれ違っていく二人の思い。そして迎えるラスト。このラストの展開、種族の違いを超えた二人の思いのなんと眩しいことでしょう。そして迎えるエピローグ。心洗われるようなそのラストは、とても美しいものでした。

これまたライトノベルの売れ線とは違ったベクトルの作品。ですが、いわゆる「最近のライトノベル」に辟易している人にこそ読んで欲しい作品だと思います。きっと、「ライトノベルにもこんな作品があったのか」と感じられるのではないでしょうか。あとがきで作者が結構必死にアピールしていますが、こういう作品に是非とも注目して欲しいです。

 

森の魔獣に花束を (ガガガ文庫)

森の魔獣に花束を (ガガガ文庫)

 

(関連リンク)

『その日彼は死なずにすむか?』/小木君人 

『夜が来るまで待って 2』/小木君人


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『うちの魔女しりませんか? 3』/山川進 [小学館]

(あらすじ)

魔女はそこにいた。世界すべてを敵に回して。魔女が、絶滅危惧種として保護されている世界。地上最後の魔女・ミラとの 出会い、そして別れを経験した少年・文哉は、魔女を探して遠く異国の地で行方不明になった父親を捜すことにする。旅先で偶然出会った少女・マーヤになぜか 惹かれる文哉。しかし、マーヤは人と出会おうとせず家に引きこもり、「人間も、魔女も、どっちも大嫌い!」と文哉に言うのだった……。 マーヤの過去に秘 められた秘密、そして父親の探していた「魔女の楽園」とは? ――その日、魔女は地上からいなくなり、僕らの旅も終わる。少年と魔女の物語、第三弾。(ガガガ文庫ウェブページより)

 

(感想)

つい最近、某ライトノベル出身今は大衆向け小説作家のTwitter上での発言が話題になりました。で、この作品を読んでいると、確かになぁ、と感じる次第だったりします。こういう「ライトノベル的お約束とかエロとかあんまりないけども、ちょっと心が温まるいい話」という作品が、もう少し売れて欲しいなぁ、と思いました。

さて、このシリーズもついに3巻。ハートウォーミングないい話と、CUTEGさんの描く素晴らしいイラストがマッチした、素敵な作品なだけに、嬉しい限りです。

この作品のいいところは、やはり心暖まるような、人と魔女の心の交流にあると思います。そして、この巻でもそれは健在。この巻のヒロイン?であるマーヤは魔女と人間のハーフ。しかし、ヒマラヤでは魔女は災いを引き起こす存在として恐れられ、また、過去の出来事から人との交流を極力しないようにして生きています。そこで出会ったのが、文哉。ミラとの出会いによって魔女と人間は仲良くできる、と言う事を確信している文哉との出会いによって、マーヤが少しずつ変わっていく様子は、これまで以上に素晴らしいものでした。

だんだん心を開いてきたマーヤが知る、母の真実。これがこの巻のクライマックスではなかったでしょうか。マーヤの母の最後の言葉には、目頭がじんわりと熱くなるようでした。

難点は、ツッコミどころがたくさんあるところ。ヒマラヤへの登山、と言う割に主人公の備えがおかしい、とか、村のこととか気になる人には駄目かも知れません。私は笑ってスルーしました。それと、相変わらず最初のカラーページにラストのラストの部分があるのは、気になるかも知れません。

ラストに関しても、相変わらず余韻がないというか、あっけない感じがするのも少し残念に思います。しかし、これまでのシリーズもそうであったので、これが作者の物語の描き方なのでしょうね。ただ、それまでがラストのあっけなさを補ってあまりあるほど、素晴らしい流れだったと思います。マーヤの過去が分かってきて、内面が想像できるようになって。だからこそ、文哉の行動には共感するものがあり、マーヤの変化が良かったです。

ラストの展開からして、この物語はまだまだ続きそうで嬉しい限り。そろそろ、人間と魔女のふれあいの物語、と言う展開だけではなくなりそうな気配です。一体どんな展開になっていくか、楽しみです。

うちの魔女しりませんか? 3 (ガガガ文庫)

うちの魔女しりませんか? 3 (ガガガ文庫)

 

(関連リンク)

『うちの魔女しりませんか?』/山川進

『うちの魔女しりませんか? 2』/山川進


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『ワールズエンド・ガールフレンド』/荒川工 [小学館]

「ねえ、『ここが世界の果てなら』、って。そう考えたらいいと思う」。君の奇抜な提案に、俺はつい言葉に詰まる。「ねえ、そしたらその先は、誰もが初めて見る景色だから。誰も見たことないならさ、それは自分だけのものじゃない?」世界の果て、世界の終わりーー果てと終わりの向こうには未知が広がるーー君はそう言いたいのだろうか。主人公の少年・慎司。幼なじみの双子の姉妹、まひると真夜。それぞれに恋心を抱きながら育ち、三人が高校生になったある日、真夜は事故により記憶を失い、日常はゆるやかに崩壊をはじめる。(作品紹介より)

(感想)

完全に表紙買いだったのですが。久しぶりに心をわしづかみにされた上でガシガシと揺さぶられるような作品に出会いました。読み終えた今、まだ心臓がどくどくと早鐘を打っています。何とも言えない力をもった作品だなぁ、という印象です。プロローグに始まって、プロローグに帰って来たくなる物語でした。

本作は、3つの時間軸で物語が描かれます。一つは、事故により記憶を失った日月真夜と幼なじみの一二三慎司の物語。これがメインになります。二つ目がそれから数日前。日月真夜が事故に遭う前の物語。そして最後に、日月真夜と日月まひる、そして一二三慎司が小学生の頃の物語です。

次々に入れ替わる時間軸で翻弄されるように読み進めました。物語の核心は、真夜の失われた記憶を取り戻すことか事故の真相か、と予想を立てて読み進めますが、肝心なことはなかなか描かれずに謎は謎のママ。ただ、日月真夜と一二三慎司二人の関係。そして、周りの人物達の関係に興味が惹かれていきました。

ただ、読み進めるうちに核心に迫ってきて、この物語に隠された部分が見えてくることで、事件の真相が見えてきて。この辺、オチの部分についてはある程度予想が付くのではないだろうか、と思います。ただ、それがこの物語の重要な部分ではありませんので、がっかりしなくても良いです。この物語の重要な物語はラストに描かれる主人公達の決断にあると思います。

この展開の作品が過去なかったワケではないと思います。ただ、しかしまさかこっちの展開で来るとは思っていなかったために、ラスト部分で心を撃ち抜かれたような気がしました。確かに、この結末を外部から批判するのは簡単であると思います。しかし、自分がこの決断を迫られたとき。果たして私はどうするだろうか。そう考えたときに、私は簡単に批判できないと感じました。あまり多くを語るとネタバレになってしまいますが。物語を読み終えたとき、このタイトルの持つ意味の重さ。表紙のライトさに隠された重さを感じるようでした。

作品全体が淡々と描写されていることが、またこの作品のもつ重さというか、儚さというか。淡い印象をさらに引き立てていると思います。さらに挿絵。最近は見開きの挿絵も増えているのですが、この作品は全ての挿絵が見開き。この素朴なイラストが見事に作品世界を彩っていました。全ては、このラストを演出するために、という印象です。

何とも難しい作品だなぁ、と思います。決してライトではないな、と言う印象。いわゆるライトノベルを求めている人には向かない作品だと思います。しかし、時にはライトノベルっぽくない作品、変化球気味の作品を、と思っている方にはよいのではないかと感じました。解説の田中ロミオ氏が「ストーリー志向の作品だと言える」(P.305)とありますが、まさにそんな感じです。


ワールズエンドガールフレンド (ガガガ文庫)

ワールズエンドガールフレンド (ガガガ文庫)




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