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12.24、それは年に一度のネタ披露の日 [12月24日]

強いられているんだっ_002.jpg

と言う事で、今年のクリスマスです。

馬鹿馬鹿しいものにおつきあいいただける方は追記をどうぞ。

生暖かい目で見守ってください。なお、全てネタです。ある意味妄想です。病気ではありませんのであしからず。

2011年12月24日。世間ではクリスマス・イヴと言うらしい。日本では、恋人との甘いひとときを過ごす日らしい。リア充達が最高に充実した時間を送るこの日。

しかし、俺にはこの日は縁がないものだと思っていた。世間のリア充と呼ばれる奴らをあざけりながらも、内心では羨ましく思っていたあの日々。その妬み、嫉みをリア充にぶつけるという悪循環。

そんな俺だったが、彼女と出会えてことで変わることができた。最初はイイコだなぁ、と言う位の認識。しかし、彼女の存在感にいつしか惹かれていった。

その思いが抑えきれなくなるまでそれほど多くの日を要さなかった。そして、ダメ元での告白……。

「……いいよ」

はじめその言葉を聞いたときは信じられなかった。「ですよねー。それじゃw」と立ち去ろうか、と考えていた俺は、予想外のその言葉に「ゑ?」と思わず聞き返していた。

夕焼け色に染められていたせいだけではないだろう、真っ赤な顔で彼女は「だから……いいよ。私も、あなたが好きだから……」と呟いた。

「俺で良いの?」自分で告白しておきながら、なんと間抜けな質問だろうか。あのときのお礼Dメールを遅れるなら、「莫迦な質問はやめろ」と自分に忠告してやりたい。

「あなただから、いいの」そんな俺に、彼女は優しく笑いかけながら答えてくれた。「わたしも、あなたのことが気になっていたから」とも。神や仏なんて信じていなかった俺だが、このときばかりはその存在を信じたくなってしまった。

それから今日まで。メールをしたり電話をしたり。時にはデートをしたり。そうやって、二人の距離を少しずつ縮めてきた。始めは、名字で名前を呼び合ったり、なかなか距離感がつかめなかったが、時が経つにつれ、そんなよそよそしさは消えていったように思う。

そして、今日。12月24日。二人の初めてのクリスマス・イヴが始まる……。

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空には満点の保志星。外では雪がちらついている。天も二人の幸せな一日を演出しようと粋な計らいを見せてくれているのだろうか?

俺は部屋を見回す。ヤバめなものは、彼女と両思いになった日に捨てたから大丈夫だろう。部屋も、まぁ綺麗とは言えないかも知れないが、小綺麗ではあると思う。80点くらいだろうか?

後は、彼女がこの部屋に訪れるのを待つだけである。約束の時間までまだ少し時間がある。そうではあるのだが、今日という日の特性上、ドキドキするのを押さえきれない。

 

ガチャッ

 

部屋のドアが開けられる音がする。俺は立ち上がって玄関に向かう。そこには、頭に雪を少し積もらせた彼女が立っていた。

若干、息が上がっている。ここまで走ってきたのだろうか。雪が降っていたから走ってきたのだろう。……俺に早く逢いたくて走ってきた、とは自惚れない。

寒さからか、それとも気恥ずかしさからか顔を赤く染めた彼女が「ごめんね」と笑う。

「まだ約束の時間にはなってないよ」俺は事実を告げる。内心、彼女の「ごめんね」という言葉が嬉しくてたまらない。

「でも、待っていたでしょ?」そう微笑む彼女。全く、彼女にはかなわない。こんな彼女だからこそ、俺は好きになったのだが、折に触れますます好きになっていくことを自覚してしまう。

「でも、待つのも楽しい時間だよ?」俺も微笑む。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「ハンス……」

あ、また間違った(確信犯←誤用)

 

 

 

 

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「あかり……。寒かっただろう?まずは部屋に入りなよ」

俺はそう言うと、スリッパを進める。

「そうだね」とあかりは玄関先で雪を払うと、コートを脱いでスリッパに足を通す。

 

 

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「走ってきて疲れただろう。とりあえず、飲み物でも飲みなよ」

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嬉しそうに微笑む彼女を見るに付け、心に幸福感が満ちていくような感じがする。あぁ、俺もリア充になったんだな、と感じる。

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ちっぽけな飾り。二人だけのささやかなクリスマス会だが、あかりは思った以上に喜んでいるようだ。この何でも幸せに感じてくれるところが、あかりの良さなのかも知れない。申し訳ないような気もするが。

「ごめんね、飾りがしょぼくて」思わず本音が漏れる。

「気にしないで」あかりは首を横に振る。

「takaoくんがいて、私がいて。二人がいて。それだけで十分だよ」

「いや、でも……」

「私が気にしないで、と言っているんだから、気にしちゃダメ」

怒ったような感じではなく、あくまでも笑いながら。ここで抵抗しても、彼女は同じ言葉を繰り返すだけだろう。ここは、彼女の優しさ、おおらかさに甘えておくことにする。

「それじゃ、ケーキ食べようか?」

「うん、食べる!」

やはり女の子。甘いものは大好きなのだろう。彼女が元気に答える。

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「あれ、いない?……また、あっかりーんしたのか」俺は思わず苦笑い。こんな日まで消えなくて良いだろうに。

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「あ、そこにいるのか?」声のする方に向き直る。

「酷いよ。あかりはここにいるよ」

「ごめんごめん」

「何かわらっている。悪いと思ってないでしょ」

そう言われても、存在感の薄い彼女が消えてしまうことはこれまで一度や二度ではない。俺が苦笑いになってしまうのも仕方ないというものだ。

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「このケーキに免じて許してよ」

「うーん。まぁ、じゃあ……」

不承不承という感じのあかり。

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不器用な俺はケーキを切り分けるときに失敗してしまった。

「ごめん」

「いいよ、味は変わらないんだし」

「いや、でも見た目も重要な要素だし」

「気にしない気にしない」

あかりはあくまでもおおらかだ。

「それじゃ」

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「あーん」

「はずかしい……よ」

あかりが顔を真っ赤にする。その初々しい反応が楽しい。

「あーん」

「……」

「あーーん」

「…………」

「あーーーん?」

「さっき、怒ったよね?」涙目だ。

「そんな事ないよ」笑顔の俺。

「分かったよ。あーん」あかりは吹っ切ったように、俺が差し出したケーキを口にする。

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「あ、これ凄く美味しい」

満面の笑顔で喜んでくれるあかり。

「喜んでくれると嬉しいよ」

彼女の喜びの一言、笑顔の一つが俺に幸せをくれることを実感する。全く、あかりは恐ろしいヤツだ。一体俺をどこまで幸せにすれば気が済むんだろうか。なんて、昔の俺が聞いたら「リア充乙」「リア充爆発しろ!」と言いそうな事を考える。

……俺もリア充なんだな。

改めてかみしめる。

 

「あ、遅くなってごめん。これ、プレゼント」

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「可愛い!」

ゲーセンで撮った着ぐるみだが、彼女は嬉しそうにしてくれた。

「私、何も買ってないのに」

「気にしなくて良いよ」

「でも……」

「俺がいて、あかりがいて。二人でいる。それで十分だよ」

きょとんとするあかり。そして、吹き出す。

「それ、さっき私が言ったことだよ」

「だから、良いんだよ」

俺も釣られて笑い出す。

 

「さて、あとはどうしようか」

「あかり、DVD見たい!」

「それじゃ、これ見ようか?」

「それなに?」

「見てからのお楽しみ」

「いじわるー!」

「それじゃ、再生」

 

……

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「これって……」

「ホラーだよ?」下心を満たすには最適なものだ。

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案の定、あかりは思いっきりおびえている。若干つかまれている腕が痛い気もするが、幸せの代償として我慢することにする。

心地よい痛さだ。

……

………

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「クリスマスにホラーはダメだよ……」

視聴終了後。あかりは怖がりすぎてすっかりグロッキーのようだ。

「ごめんごめん」

ちょっと失敗したかなぁ、と反省。

 

さて、これからどうしようか。とあかりの方を見ると……。

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「あ、あかり?」

「このへや、あつくらい?」

ろれつが回っていない。彼女の周りを見回すと、チョコレートの包み紙が落ちていた。

包み紙を開くと「ウイスキーボンボン」どうも、これを食べてしまったようだ。いくら何でも、酒に弱すぎだろう、と言う気がしないでもないが、それもご愛敬だろうか。

「暑くない暑くない。だから、ちゃんと服は着ようね」

俺は彼女の洋服を着せ直す。

「ちょっと待ってて。お水持ってくるから」

すっくと立ち上がると、とてとてとキッチンに向かう。冷蔵庫から、ミネラルウォーターの500ミリペットボトルを取り出すと、それを持って彼女の下に戻る。

「ほら、これ飲みなよ」

「……ありがろう」

蓋を開けて彼女に渡す。彼女はそれを受け取ると、両手で持ってごくごくと飲み始めた。

その姿を見た瞬間、俺は雷に打たれたように固まってしまった。

か、可愛い。

なんて可愛いんだ。ただただペットボトルを両手で持って飲んでいるだけ。それだけの姿が、俺にハートをわしづかみにしていた。

そんな俺を知らずに、彼女はペットボトルの水を飲み干していた。「ふー」と一息ついたかと思うと、そのまま横になってしまった。

「やれやれ、やっぱり子どもなんだな」俺は彼女を抱き上げると、自分が普段使っているベッドに彼女を運んだ。

「ぐっすり寝てるな」

ベッドに寝かしつけ、しっかりと布団を着せる。彼女は嬉しそうな顔で眠っていた。

「ま、幸せそうだからいいか」

彼女の可愛い寝顔を堪能した俺は、リビングに戻るとソファに横になる。そして、コートを上にかけると、目を閉じた。

 

 

ちゅんちゅん

 

雀の鳴き声で目を覚ます俺。

起き上がると、水を飲むためにキッチンに向かう。

冷蔵庫から、ペットボトルのミネラルウォーターを取り出し飲んでいると、寝室の方から「あれー?」という声が聞こえてきた。

「お姫様が目を覚ましたかな」

俺は自分の体をざっと見る。どこもおかしいところはなさそうだ。あえて言えば、昨日と来ているものが同じである、と言うことくらいか。

「ま、いいか」

俺は寝室に向かう。

 

「おはよう、あかり」

「あ、おはようtakaoくん。ごめんね、あかり先に寝ちゃったみたい……」

「気にしなくて良いよ」俺は優しくそう答える。

「でも、昨日の寝る前の記憶があんまりなくて」

「眠そうだったからね」真実はふせておくことにする。

「ソファで寝たんでしょ。ごめんね」

「気にしなくて良いよ。別に、なれてるし」

我ながら、「なれている」というのはどうかと思うが、そう答えておく。

「ま、とりあえず朝ご飯作るから、待ってて。もう少し寝てても良いし」

俺は彼女に背を向けて、キッチンに向かう。

「あ、待って」後ろから彼女の声がかかる。

その声に振り返る俺に対して。

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「これからもよろしくね」

あかりが満面の笑顔でそう告げた。

「うん、こちらこそよろしくね」

やれやれ、この笑顔を見てしまってはもうダメだ。いつまでも彼女と仲良くしたい、と言う思いが俺の中で強くなる。まだまだ出会ったばかり。これからいろいろな事があるだろう。時にはけんかすることもあるだろう。しかし、今のこの気持ちがあって、彼女のこの笑顔があれば、いつまでも一緒にあゆんでいけそうな気がする。

いや、いつまでも一緒に彼女と歩いていきたい。

そんな思いが胸に生まれ、強く成長していく。

つい最近まで、そんな感情が自分に生まれることなんて信じてなかったのにな、と思わず心の中で苦笑い。

始まりは彼女との出会い。それから数ヶ月。自分でも信じられない心境の変化である。しかし、決して悪くないと思えるこの気持ち。

いつまでもこの気持ちを抱いていきたい、と思いつつ、俺は朝ご飯を作りに向かうのだった。

 

END

 

皆様も今年のクリスマスが充実したものでありますように祈りながら。


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コメント 8

つるぎうお

あっかりーん
by つるぎうお (2011-12-24 22:20) 

秋月あきね

ケーキ無残すぎですwww
信じたものがリアルならば、
takaoさんもリア充ですね^^
by 秋月あきね (2011-12-25 17:25) 

takao

つるぎうおさん、コメントありがとうございます。

あかりんはいいこですよねw
強く生きて欲しいw
by takao (2011-12-26 00:58) 

takao

秋月あきねさん、コメントありがとうございます。

ケーキ、見事にサーブに失敗して酷いことにw
この後私が美味しくいただきましたよw

なるほど。私は精神的にリア充だったのか……w
by takao (2011-12-26 01:00) 

tamapu-

ツリーと雪だるまかわいいですな。
本当はリア充!?
by tamapu- (2011-12-26 04:04) 

takao

tamapu-さん、コメントありがとうございます。

クリスマス当日に、半額になった飾りを買う私が、リア充なわけないじゃないですかw
リアルは貧しい、リア貧ですよw
リアル瀕死のリア瀕かもw
by takao (2011-12-26 17:48) 

ロック

なんで、あかりんなんだw?
全然知らなかったっす
おめでとうございましたw

by ロック (2012-01-02 23:57) 

takao

ロックさん、コメントありがとうございます。

いや、本当は『真剣で私に恋しなさい!』のまゆっちにしようかと思っていたのですけども。
単に、「あっかりーん」がやりたくなって、こんなことにw

ありがとうございましたw
by takao (2012-01-03 12:00) 

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